建築考 / なぜ家を建てるのか? - キッカケ -
家を買うとか建てるとか、自分とは関係ない世界の出来事だと思っていた。
今の借家は同棲の頃から数えて10年以上は住んでいる。
テラスハウスという戸建て型。
80平米ちょい、2階建ての2LDKで駐車場付き。
1Fに水回りとLDK。
2Fには2部屋。1つは南向きに寝室とWIC , 北側に自分の仕事部屋(自分が家で仕事をすることも多いため一般的な家庭より1部屋は多く必要になってしまう)。
各部屋は広く収納も多い。小さいながら南側に庭っぽいものもある。
北道路ながら南側や西側に圧迫感もなく日当たりも悪くはない。
夫婦2人で暮らすには十分だった。
そんな我が家に家族が増えた。丸々とした男の子だ。生活は激変した。
今まで平日の夕飯は大体が別々、一緒でも待ち合わせして外食をすることが多い。
互いに仕事で終電近くに帰ってくるような日も珍しくなかった。
保活も実り、生後半年くらいから認可保育園に通いだす。
共働きなので送り迎えは分担する。
夕暮れ時、保育園からうちまでの道のりをベビーカーを押しながら日々歩いた。
大人で徒歩10分程度の距離を、時には1時間近くかけて2人で歩いたりもした。
閑静な住宅街にちょうど灯りがともり、いろいろな音が聞こえてくる。
夕飯時のいろいろな匂いも。
街は季節ごとにいろいろな表情を見せてくれた。
大人になってからは見たことのないような景色だったと思う。
そんな景色の中を、まだ単語しか発せない我が子に向かって、独り言のようにいろいろなことを話しかけながら歩いた。
その時から「家」について考えるようになる。これまでにない育児の中で、考える時間も十二分に与えられた。
建ち並ぶ住宅を羨ましいなと思いつつ、「自分には関係ない」と目をそらそうと頑張ってはみたものの、周辺の街並みに目を奪われていた。
ある日、子供に問いかける。「新しいお家、どんなのがいい?」
これが家造りの始まりだった。
【この時期に助かったもの】
我が家のベビーカーはPeg-PeregoのSi
妻の要望「とにかく荷物が乗るものを」
ベビーカーというか、もはや荷物カートのようにも使っていた。
それでいて大きすぎない取り扱いやすさがある。
とことん軽量を追求しない人以外にはオススメです。