日々の育み  - 東京に家を建てる ・パパ目線の趣味と育児 -

まずは家造りのことを中心に。たまにアウトドアを中心とした趣味や育児をパパ目線で書いていきます。

建築考 / なぜ家を建てるのか?  - 賃貸か持ち家か -

賃貸か持ち家か?

よく議論されているけれど、良し悪しの問題ではなく

「その人のニーズに合うのがどっちらか?」ということだと思う。

 我が家のニーズにどのような変化があったのか?

 

賃貸のメリットとして「自由」だということがある。

いつだって引っ越せることから、環境の変化に対する柔軟さが賃貸にはある。

 

これまでは「未来」と言っても自分が思い描く守備範囲は長くても1年程度だ。

3年先ともなるとボヤけていた。

しかし幼児を前にすると、否応なくその成長過程を思い描いてしまう。

「自由」の価値も揺らいでくる。

小学校を待たずして、苦労して入った保育園や出来つつあるコミュニティーの存在もあり。すでにいろいろな縛りが発生していた。

 

「子供が成人するまで、ここに住み続けるのか?」答えはおそらくNoだ。

いずれは子供部屋も必要になってくるだろう。

それを待たずして始まっている家の変化も多い。

子供の衣類やおもちゃは、成長と共に増えていく。リビングが子供部屋と姿を変え、雑多な中にかつてないほどの生活感が色濃くなっていた。

自宅で仕事をすることも多い自分には、午前中の明るい時間帯に見る足の踏み場もないリビングは強烈だった。玄関から2Fへの階段まで子供のもので埋まり始めた。

 

ならば、いつ引っ越すのか?

小学校に行き始めたら、学校だけでなく、学童から習い事 , 親同士の繋がりまで、すべてを変えなければならない。

そんな気概が自分たちにはあるのか!?

 

転園はしかたないとして、

引っ越しするにしても地域は「今のエリア」に限定されつつあった。

休日には一緒に公園に行ったり、どちらかの家で夕食を食べながら子供たちを遊ばせる保育園などのお友達家族は2つや3つではない。

価値観を共有出来る友人たちの存在は、妻にとっても仕事と育児の両立の中で大きなストレスの発散となっていて、既になくてはならないものになっている。

 

そもそも自由ってなんだ?

ようは自分の決意の問題だ。

「自由」なんて大部分が錯覚で、単に問題を先送りにしているだけにも思えた(あくまでうちの場合は)。

 

うちは夫婦共に転勤の可能性はない。

自分は今住んでいる区で生まれ育った。

親は大学進学頃にUターンしたが、自分は一度も現在の区を出たことがないし、出たいとも思っていない。目黒近辺などにも魅力を感じたが、価格は置いといても、自分のように「23区の片隅にある住宅地で生まれた人」にとって、住む場所という感じもしなかった。仕事や遊びに行く場所ではあるけれど。

 

そもそも今の借家でさえ10年以上住んでいるのだ。

金銭的な問題も大きい。仮に更新含め年に200万程度の家賃を払っていると仮定する。これまで払った家賃は考えたくない金額だ。

賃貸で引っ越すとして、今と同額程度の家賃を払い続けるのか??

それとも別で仕事部屋を借りるのか?

そんな自由こそ贅沢品なのではないか?

 

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2017年の秋頃、予算も定まらず漠然と物件サイトを見ながら妙に追い詰められた気分だった。子供を前にぼやく。

「もう大きくならなくていいよ。そのままでいてよ。今でじゅうぶん可愛いから」

ダメな親だ。