建築考 / なぜ家を建てるのか? - 中古か建売か注文か - その1
中古と建売分譲を中心に、注文を前提とした土地も含めた物件探し。
とりあえずは相場観を学ばなければと「狭そうなもの」「想定予算を超えたもの」まで、気になったものは見に行った。
土地から注文住宅を建てるなんて「高い」という先入観が強かった。
しかし土地の価格次第だが、注文も建築家や大手ハウスメーカーに頼んだり、造作などを多用せず既製品を中心にまとめれば「それなりに抑えられる」ことがわかってきた。なにより、間取りは自由になる。
そう感じるほど、まずは中古の高さに驚いた。
売り手が決める価格設定なのだろう。
住み替えるために売却を検討する人は、少なからず資金捻出のため、まずは高値で出してみる。しかし立地次第ではそれでも買う人がいる。売れなければ下げていく。そんなサイクルなのかもしれない。立地やスペックがいいものは強気だ。
そんな中古。全体価格から「上物の想定価格」と「必要な修繕費」などを差し引くと、更地から買った方がむしろ安くなるのではないかという物件も多かった。新築は住宅控除なども中古よりは多いことを考えればなおさら。
そして、建売は求めるスペックに届かないものが多かった。
100平米以上を希望していたのだけれど、大半は80平米前後が中心だった。中には70平米代のものも。これは「売りやすい広さ」という場所柄が大きく影響しているように思う。
「一部屋増やすとして、今より居住空間は狭くなる」
それを許容できるのか大いに悩んだ。
稀に100平米前後のハイスペックなものもあったのだが、価格も億近くなり手が出るものでもなかった。
しかし建売の立地に心動かされたものも多かった。
そのすべての理由は、やはり「土地の価格」なのだろう
どこらへんを妥協ラインにするべきか。
数千万という途方もない金額を前に、夫婦ゲンカも増えたように思う。
つづく