日々の育み  - 東京に家を建てる ・パパ目線の趣味と育児 -

まずは家造りのことを中心に。たまにアウトドアを中心とした趣味や育児をパパ目線で書いていきます。

建築考 / なぜ家を建てるのか?  - 中古か建売か注文か - その2

「今が一番高いよ」

物件を探し始めてから多くの人々から言われた言葉だ。

皆がそう言うのだから、そうなのだろう。

 

驚くべきは土地の価格だった。

うちの近所だと坪200万以下のものは滅多にない。250万前後なものも多い。

仮に100平米 = 30坪程度の土地だとすると、売りに出ているのは6千万円代半ばから、7千万円代まで。より広さを求めれば億近くになる。

全く手が届かない。
相場を知りたくて、値段だけで検索をかけると駒沢とか三軒茶屋などの人気エリアも混じっていた。

 

不動産屋に聞くと、今住んでいるエリアは「需要から供給が追いついていない」状態だと言う。かつてはお屋敷も多かったが、それが相続などのタイミングでどんどん分譲はされていく。一軒の家が壊されると、4軒から多くて8軒もの分譲住宅が売りに出される。

それでも「建売も更地の状態で売れてしまいます」とか、よく言われた。

※あくまで「買いやすい価格帯」の物件が中心で。

 

値段の高騰、察するにライフスタイルの変化なのだとも思う。

自分より一回り上の先輩たちは、マイホームと聞くともっと郊外に買っていたような気がする。奥さんが専業主婦というご家庭も今よりは多い。

それが今は共働きも増え、都心へのアクセスを求めるようになった。会社から18時半の保育園に間に合う距離感がマストなのだ。尚且つ都心すぎず、物価も安めで子育てには申し分ない環境でもあり。

そんな「場所」と引き換えに「狭さ」は厭わない。どうせ平日は夜にしか家にもいない。ゆえに「買いやすい価格」として80平米前後の分譲が多いという傾向だと。

 

数ヶ月探す中で「これ以上待っても、うちの近所は無理だな」というモードになった。

もっと範囲を広げながら気長に探そう。そんな話をしていた。

 

 

これから不動産を買う人々にとって、

買った時より高く売れるという時代は終わったとも思う。

 

近い将来、東京の土地も確実に下がり始めるだろう。

おおよそ10%から40%程度という話も聞いた。

理由は「少子高齢化」など。それに「生産緑地の指定解除」など状況も変化する。

土地下落のタイミングを「東京の人口が減少し始める頃」だと言う人もいればいろいろ。自分は経済学者ではないので正解は知らない。

 

しかし土地は不動産、上物よりは下がらない。ゼロにはならない。

15年後を目安として、どのくらい土地の価値が下がるのか。

家賃相場から換算して、上物が何年(何十年?)で減価償却できるのか。

将来的には修繕を重ねるのか?住み替えるのか?

その時の状況に対応できるように「家賃損をしない」という基準を想定しながら予算感を作っていった。

 

とはいえ、それは必ずしも楽しいことではない。

売りやすい物件を考えること。駅近くがいいとか。広すぎるのは売りづらいとか。上物にいかにお金をかけないかなど。結局はそんな話に終始する。

 

引越しの目的は「子供部屋」に伴う間取り改善と家賃からの解放であったのだけれど。

「せっかく引っ越すのに、住みたいと思う家には住めなそうだ」

そんな諦めのモードで、物件探しのモチベーションにもムラが出ていた。

 

そんなある日、候補となる土地が出てきた。

それも2つほぼ同時に。

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のんびりいきます