土地考 / 旗竿地か整形地か? - その2・整形地について -
なにが良いか?なんて住んでみないとわからない。
家なんてあくまでハードであり、ソフトの方が大事だとも思う。
去年の春から初夏にかけて、
この頃はもう「物件探しから解放されたいピーク」だったように思う。
「あれもいいね、これもいいね、どっちする?」
なんて楽しいショッピングではない。
相場に見合わない予算で、選択肢も乏しく
「あれもダメ、これもダメ、もうやめちゃう?」
なんて感じが毎週末に。
「もうあの旗竿地にしようよ」
妻も半ば頷きかけた時に、もう1つの候補がやってきた。
候補2 / 整形地
候補1から徒歩数分!しかし駅からはさらに離れることになる。
35坪程度(約115平米), 整形地,南道路,接道する道幅は5メートル以上(車庫入れも楽々)。
妻が心奪われたのが、その環境。
前面には区の施設があり視界も開けている(小さなグラウンド)。南東からの日当たりも抜群だ。北側には公園が望める。東側はパーキングで開けている(これは将来どうなるかわからない)。デメリットは西側が古く境界と直近していることくらい。
1と2の価格差。
整形地でも相場からは相当安いとはいえ、その価格差500万円。旗竿の方が安い。
旗竿地であれば、予算にも収まりそうで、上物にお金を少しはかけられる。
※単純に「500万の差」というわけではない。工事費や水道引き込みなどのコストは整形地より高めで「隅切り」購入の問題もあったり。
整形地だと、予算はギリギリで建物にかけられる金額は制限される。
しかし、セカンドオピニオン的に知り合いの不動産屋に相談したところ、資産価値としては500万以上の「差」が整形地にはあると。
注文で家を建てる場合に考えていたこと。
15年後、できるだけ資産価値が下がりづらい土地で、できるだけ上物を安く建てる。でも「間取り」にはこだわりたい。
反面、自分をよく知る友人から「注文はやめとけ」と忠告されたことがあった。「なんで?」と聞くと「お前の性格上、絶対にこだわってお金がかかるから」
反論の余地もなく、苦笑いするしかなかったけど。
「整形地に決めて、上物は極力抑えよう。」
夫婦で話し合って出した結論だったのだが、これがイバラの道の始まりでもあった。