土地考 / 保育園問題
夫婦間において、引っ越しで常に話題になるのが「保育園」のこと。
待機児童でデモとか起こっているとかも聞く。
土地を探している時「ここいいんじゃない?」と今の家からちょっと離れたところを何度か妻に提案したことはある。例えば、より都心側の私鉄沿線など。仕事で深夜に渋谷方面などからタクシーで帰宅すれば、今よりだいぶ金額は抑えられる。車を仕事で使用することもある自分としては、朝の渋滞も緩和されて恩恵も大きい。それでいてJRから離れるので価格は意外だけどさほど変わらない。
妻は決まってこう言った
「今更、知らない土地に行きたいくない」と。
いや、あなたが大学時代に住んでいたところの近くなんだけども。
「こんなんだったら、子供が生まれる前にもっと色々と引っ越しておくべきだった」とも。
それに関しては同感だ。
思い返せば、思春期から自分の口癖は「暇」と「面倒くさい」だったような気がする。「暇になるくらい全てが面倒くさい」のだ。根本は今でも変わらない。現状の何かを変えることは、いつだって大変で面倒くさい。一瞬一瞬を大切に生きたいとは常に願っているけど。現状に不満がないなら住み慣れた場所がいいとは思う。
どんなに希望しても「空き枠」がなければ、その園に転園はできない。
保育園もまた一から調べなければならず、離れれば離れるほど情報も少ない。
うちの子は一度転園している。
最初に入った認可保育園には一定の年齢までしか受け入れがなかったのだ。だから他に比べ入りやすくもあった。その後の転園時には加算点(たしか2点とか3点とか)も多いので、無事に今の保育園に入ることができた。
しかし、その時でも園の空き枠は進級時の増員枠でたった2枠だった。同時転園のもう1人は、兄弟加点(兄がすでに通っている)での入園でもあり。
つまりなにかしら加算点がないと入れない。
かなりの狭き門だなと驚いた。
幸運なことに4月から転園する保育園は第一希望で無事決まった。元々見知った園でもあり、以前の保育園のお友達家族も通っている。
次のところはベテラン揃いだという。そしてアクティブ。公園では泥まみれで服もすぐにダメになるらしい。子供はそのくらいがいいとも思う。
今の園は比較的に若い先生が多い(ゆえにパパたちにも大人気!?)。割と過保護?で、夏なんかは「暑いから園にいました」なんて言葉も。熱中症対策もあるけれど、自分たちの日焼けを気にしているような雰囲気もあり。パパにとってはそれがいい。寂しくなる。
子供は、引越しに関しての理解は早かった。
夏頃は「来年もこのお友達と一緒にまた運動会できるよね?」などと、警戒心を見せてはいた。早くから不安感を煽るよりも、一ヶ月くらい前から言い聞かせれば心の準備もできるかなとも思っていた。
しかし薄々理解し始め、そして自ら勝手に受け入れていた。
ちょっとトラウマになっていたのが、一度目の転園時にかなり抵抗されたことだ。
登園時に「保育園はあっちだよ」と、以前通った道を指差して泣いていた。なぜお友達と離ればなれになるのだと。
しかし、今回は正式に転園を伝えても結構ドライな反応。
「知ってたよ。はやく言ってよ」と。
プライベートで遊ぶ友達も多く、園でも楽しく過ごしているのに意外だった。
むしろ新しい家を楽しみにしているくらいだ。
子供は着実に成長する。
親も成長しないと。
引越しまでには諸々書き終わりたいのですが、年度間にかけて仕事がカオスです...